はじめに
タイトルの通りです。2年前の今日、育児休業が始まりました。 子供に怒ったことも、妻と喧嘩したこともありました。怖いマンションのオーナーと真下の階の住人に悩まされたりもしましたが、ほとんど毎日爆笑しながら過ごした2年間でした。
これから育児休業を取ろうと思っている人、育児に積極的に参加しようとしている方に向けた文章を書きたいのですが、正直何を書けばいいか分からないので、育児休業取ったある男性が、この2年間で何を思ったのか、残しておこうと思います。
育休中にやったこと
ずっと子供と一緒にいるの、結構辛いです。この2年間、落ち着いて食事できたのは2,3回だけだったし、復帰したときのためにもエンジニアとしての腕や知識を忘れてはいけない。そう思うと勉強しなきゃ、本を読まなきゃとプレッシャーを感じていました。
最初の半年は二人で子供たち二人を見ていました。といっても僕は授乳ができないので、長男と過ごす時間の方が多かったです。
半年経ってから、夫婦共に自分の時間がなくては共倒れになってしまうと感じるようになりました。授乳もリズムが付いてきたので、ここで、午前と午後をそれぞれ僕の自由時間、妻の自由時間というように分けて過ごすように作戦変更しました。
1日中ひとりでお子さんを見ているお母さんのメンタル凄すぎます。
自分の自由時間ができて最初に取り組んだのが、エンジニアとしてのスキルの維持と新しいスキルの取得でした。たった半年ですが、結構忘れていました。 具体的には、個人開発のウェブサービスを作りました。一つは賃貸入居者と管理人・オーナーをつなぐサービスです。完成してから不動産屋に直接見てもらい、感想をもらいました。賃貸の管理人は高齢者が多く、使ってもらうのが困難ということが分かり、サービスを修正したのですが、熱が冷めて開発はストップしました。
次に作ったのが大学や高校の部活動のマッチングサービスです。他学校との連携を強めて、練習試合や合同練習の約束を取りやすくしたり、コネクションを属人化させないというのが狙いでした。 このサービスは最新のJavaScriptフレームワークを使い、SPAという流行りの技術を取り入れました。 広め方が分からず、これも冷めてしまい開発を中止しました。
次に、本をたくさん読むようにしました。少し遠いですが、大きな図書館があり、毎週何冊か借りていろんな本を読みました。一番多い月で17冊読みました。
その次に、何か資格を取ろうとふと思い、ファイナンシャルプランナー3級を取得しました。今後、保険を見直したり、独立したときのためにお金の知識を付けておこうと思い、選びました。
FP3級に合格した数か月後に、会社の総会があり、東京まで日帰りで行ってきました。そこで何人かの社員と話して、プログラミングスクールのインストラクターという仕事の存在を教えてもらい、帰りの新幹線ですぐに申し込みました。人に会うって大切ですね。今まで一人の時間が好きだったのですが、人に会っていろんな話を聞きたいです。
採用をちゃんとしているプログラミングスクールで、しっかりした技術面接みたいなものありましたし、実務経験もないと採用されないようです。久しぶりの技術面談でめっちゃ緊張しましたが、何とか採用していただきました。
現在もインストラクターを続けているのですが、これがとても楽しくて、補助教材という名の、ガッツリ教科書を作ってしまいました。 スキル習得法や学習、脳科学、コーチング、いろんな本を読んで教え方や教えられることを増やしています。
そんなこんなで、教えることが好きになっていまい、個人でもプログラミングスクールを立ち上げてしまおうと考えています。二日で作った即席ですが、ホームページ作りました。
fish programing – 個人が運営するオンラインプログラミングスクール
独立を考えたとき、FP3級の受験で確定申告や社会保険などを勉強したので、今の生活を最低限維持するのに、月平均何人の生徒が必要だ、みたいな計算が具体的にできました。
育児休業1年半が経った時に、復職してからは難しいと思い、地元の奈良へ引っ越しをしました。
引っ越してからは、なぜか午前午後分ける作戦が自然消滅し、毎日家族総出で平城宮跡などへサイクリングによく行きました。
2020年に入っても夜子供が寝てから本をよく読んでいました。ところが、ふと、読んだ本の内容が全然頭に残ってないし、なにか変わったところもない。「本読んだ意味あんの?」と自問自答するようになりました。 そこで、本を読みながら、自分がやりたいことや、習慣にしたいことをノートにメモするようになりました。いろいろメモの取り方も改良し、最終的にできた方法が案外良かったので、いろんな人に実践してもらおうと、本を書いてみることにしました。それがこの本です。Amazonの電子書籍です。
READING FOR ACTION: 学びを行動に変える新時代の読書術
- 作者:Minatomi
- 発売日: 2020/05/03
- メディア: Kindle版
この育休で僕に起こったメインイベントはこんなところです。
ここまでで約2千文字です。お読みいただきありがとうございます。まだ続きます。続いては、考え方や行動など育休で変わったなと思うことをお話しします。
育休中に変わったこと
まず、怒らなくなりました。 良くも悪くも、毎日変わらない毎日が続くので、自分の感情の変化が良く分かるようになりました。特に、夜更かしをして睡眠不足の時は不機嫌になったり、怒りっぽくなったりします。
子供はご飯を投げたり、寝ている僕の上に乗ってヒップドロップしたり、テレビ台に登ったり、やりたい放題です。 育休始めたときはすぐにイライラして怒ったりしたのですが、それに慣れたのか、無駄だと思ったのか分かりませんが、最近は気づいたらほとんど怒ることが無くなりました。アドラー心理学の本を読んだことも原因かもしれません。
あと、一人で子育てされているお母さんを例外なく尊敬するようになりました。凄いです。子供は、常に見張ってないと危ないことするし、イライラさせるようなことするし、それでも毎日の家事はやらないといけないし、栄養を考えて作った料理は吐き出されるし。
もっと他にもお母さんを取り巻く問題はあるのですが、とにかく、全てのお母さん、いつもお疲れ様ですと言いたい。母の日は祝日にして、お父さんが子供を見ながら家事をする日にすればいいと思う。
あと、太りました。多分運動不足と、子供の残したご飯も食べていたせいです。
働き方についても、やっぱりリモートがいいなと思うようになりました。子供が小学校から帰ってきたときに「おかえり」って言ったり、仕事している横で宿題させたり、そういうのが理想です。 ずっと家にいられるのは、妻的には嫌かもしれませんが。
子供の成長をみてきて
育休で一番良かったのは、子供の成長に関われたことです。 イメージとして、育休している男性って、どうしても補助というかお母さんがメインでお父さんはそのサポートという印象があるのですが、実際やってみると両方メインです。
予防接種だったり、普段の服装は妻で、ご飯や病院に連れていくのは僕、みたいな感じで自然と役割分担が出来ていました。
育休まで、長男は妻が全て育児をやってくれていたので、僕はたまに来る親戚のおじさんみたいな感じでした。 育休からは、毎日一緒に過ごしたので、どんな些細な成長も見ることができました。成長だけじゃなく、変顔も歌も毎日見て聞いて、毎日癒されていました。 次男がよくパパとママを言い間違えるのは、育休の副作用なんじゃないかなと密かに思っています。
そんな日々も今日でお終いです。 妻だけに育児の負担を押し付けるのは心苦しいので、せめて早く仕事が終わるように頑張ります。
あー楽しかった。