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男性の育休が普及しない理由

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こんにちは、エンジニアのさもです。

突然ですが、なぜ男性の育休は普及しないのでしょうか?

内閣府は2020年までに男性の育休取得率13%を目標としています。

http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/pdf/besshi01.pdf

また、2007年には、2017年(今年)に男性の育休取得率を10%にするという目標を掲げていました。

http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_10/pdf/s1-3-2.pdf

ですが直近(2016年)では3.16%となり、全然普及していないように思います。

そこで、なぜ普及しないのか、僕なりに考えてみたいと思います。

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目次

「休」という字が「休み」を連想させる

育児休業と育児休暇は異なる

よく混同される(していた)のが、育児休業と育児休暇の違いです。

育児休暇は単に、会社を休んで育児することです。有給などと同じです。休暇中に育児をするかどうか。

一方、育児休業は、国の制度として定められており、育児のために休業することです。ちゃんと給付金も出て、健康保険料の免除などもあります。

ここでいう育休というのは、育児休業のことを指します。

決して休んでいるわけではない

よく育児休暇と間違われるため、育休が「休み」、「休暇」と思われてしまい(思ってしまい)ますが、育休中は決して休むわけではありません。

何回かしか子供と1対1で過ごしたことはないのですが、体力的には育休中の方がしんどいです。

最近では長男が自由に歩けるようになり、さらに体力が必要になりました。

「休」という字が休むを連想し、ずるいことをしているかのように思いますが、全くそんなことは無いということが社会に浸透していけばと思います。

制度の認知度が低い

上司や経営者は育休について知っていますか?

会社に相談したときに感じたことですが、経営者などへの認知度がまだまだ低いと思います。

育児休業すると、給付金がもらえたり、税金が免除になったり(会社負担も含めて)するのですが、社長から

「(収入が減って税金の支払いだけが残るから)会社が赤字になるから取得できるところは少ない」

といわれました。税金の免除を知らなかったようです。

すぐに勉強してくださり、「あ、ちがったわ」って来たのですが、まだまだ制度自体の認知度が低く、ただ休むだけと思っている方も多いと思います。

給付金はこれだけもらえる

育休にはいる前6ヶ月の平均賃金の67%(ただし上限があり、299,691円以上はもらえない)

これに加えて、健康保険料や厚生年金、所得税が免除されます。なので、結局上限を超えない場合であれば、働いていたときの8割くらい給付金がもらえます。

もう少し詳しい制度については、こちらに書きました。

www.uosansatox.biz

取れると思っていなかった

なにも認知の問題は経営者に限った話ではありません。

僕は第1子が出来たとき前の会社に在籍していたのですが、育休が取れると思っていませんでした。

あの時、給付金が出るとか、会社は断れないとか知っていたら考え方も変わっていたかもしれません。

このブログでは、育休が実際にどんなものなのか書いていく予定です。このブログや他に育休を取得したパパさんのブログや記事が出回り、認知度がもっと高くなることを祈っています。

取りにくい状況がある

会社の就業規則に載っていない

載っていなくても関係ありません。

法律で取得できることが規定されています。(ただし、働いて1年未満の場合は労使協定を確認する必要がある。詳しくはこちら

なので、基本的には会社が拒否することは出来ません。

上司に脅された

「戻ってくる場所が無い」、「キャリアに影響が出る」など脅された場合は、法律違反です。

育休を理由に不利益なことをされるのは法律で禁じられています。

前例が無い

前例があることしか出来ない人は誰かが取得してくれるまで待ちましょう。

前例が無いということは、第一号になるチャンスです。

あ、ちなみに僕は現職での第一号です。でも、前職だったらやっぱり取ってなかったかも(笑)

上司・会社が賛同してくれない

会社と考え方がずれているので転職をオススメします。

僕はずれていたので転職しました。

会社には自分が必要だから休めない

それ以上に、妻や子供たちはあなたを必要としているかもしれません。

家族から全く必要とされず、とにかく稼いで来いといわれている場合は、無理に育休を取る必要はないと思います。

何よりも先に、妻と相談して決めるのが大切ですね。

最後に

僕も社長に初めて育休を取りたいと言ったときは緊張しました。理解ある会社で本当に良かったです。

育休について正しい知識を持ち、取りにくい状況に負けずに育休を取りましょう!

また、取りたいけど取れないという方の意見も聞いてみたいです。コメントお待ちしています。

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